大腸閉塞

最近、高齢者の方の大腸閉塞の事案のご相談が多いです。

以下は、基本書に書かれている教科書的な知識ですが、それを遵守しない医療行為によって、事故が発生しています。

 

小腸閉塞と大腸閉塞を含む腸閉塞は、高齢者の急性腹症の中で最も頻度が高く、大腸閉塞の原因としては、大腸がんが多いとされています。

私の相談事例では、大腸がんと並んで、便秘、糞便性腸閉塞が多いです。

腸閉塞は、強い痛み、嘔吐、腹部膨満が特徴的であり、XP検査又はCT検査で確定診断できます。

腸管に血流障害があり(=複雑性腸閉塞)、腸管の壊死・穿孔の可能性がある場合は、造影CTで評価します。

高齢者の場合は、痛み等の症状が一般の人より出にくいため、注意が必要です。

腸管の壊死・穿孔が生ずると、急速に細菌感染(Bacterial translocationn=BT)、敗血症が進行し、致死的となりますが、

腸管に血流障害がない場合も、血流障害を伴う複雑性腸閉塞に移行したり、BTを生じたりする場合があるため、厳重な経過観察が必要です。

大腸閉塞に関連する医療事故の多くは、虫垂炎等の他の疾患の場合でもそうですが、患者が腹痛を訴え続けているのに、祝日もため、画像検査をすぐにせず、翌日に予定したら、深夜に容態急変して死亡したとか、CT検査をしたが、主治医がそれをよく見ていなかったとか、一定の治療はしたものの、厳重な経過観察をしない間に容態が悪化して手遅れになったなというような、基本的なミスが原因で起きています。

ポイントは、このような基本的なミスであることが浮き彫りになる程度に、シンプルな事実関係を立証できるかです。

被害者・遺族の側は、事案を複雑化して考え、あれも悪い、これも悪いと、様々な過失を問題にし、病院側の落ち度が大きいと主張される傾向がありますが、

多くの場合、このような主張は、ご自分が思っておられるほど、立証できておらず、どれここれも採用されず、成功しません。

 

 

 




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