実例医学知識2 心肺蘇生2

心肺蘇生法の概要

心肺停止時の蘇生措置の手順は、日本救急医学会等が明確なマニュアルを公表しており、広くこの方法で実施されている。

 それによれば、現在推奨されている方法は、(一般市民であっても医療従事者であっても)意識と呼吸を確認し、意識と呼吸が確認できなければ、直ちに心臓マッサージ(胸骨圧迫)を開始する(1次救命措置)。なお、異物が気道に詰まっているのが見える場合、すぐに除去できれば除去して、心臓マッサージを実施するが、すぐに除去できない場合は、心臓マッサージを開始し、異物の除去はその後に行う。

 心臓マッサージで意識が戻らない場合、心臓マッサージを続けつつ、気道確保、気管内挿管(気管に気管内チューブを挿入して気道を確保すること)、人工呼吸器による人工呼吸、昇圧剤(ノルアドレナリン、ボスミン等)投与等の2次救命措置(医師等の有資格者による医療機器を用いた救命措置)を行う。

 

蘇生開始までの時間と救命率

一般に、誤嚥等による突然の心肺停止時の蘇生の成否に関し、最も重要なのは、蘇生措置(1次救命措置である心臓マッサージ又はAED)開始までの時間であり、直ちに蘇生措置が開始されれば、心臓疾患等の別の要因がない限り、蘇生可能であり、約7分以上を経過すると、死に至るからである。

心臓マッサージ(気道確保ではない)を開始するだけで、脳への血流が一定程度、維持され、救命率は大幅に向上する。

心停止から蘇生措置開始までに3分以上が経過すると、脳に回復不可能な障害が残り、蘇生措置開始までの時間が長くなるほど、死亡率が高まり、100%死亡する。




TOP医療事故の基礎知識 医療事故の解決に要する費用と賠償額 医療事故解決の実例 Q&Aリンクサイトマップサイトポリシーお問い合わせ


Copyright(C)2014 大阪の医療事故(医療過誤)弁護士緑風法律事務所 All rights reserved