実例医学知識1 心肺停止と心肺蘇生(訴訟又は示談交渉の提出書面から抜粋) 無断転載禁

心停止

心停止とは、心臓が有効な循環を維持できなくなった状態を意味し、心臓が電気的な活動を停止した心静止とは異なるので、心電図上で波形が認められたとしても、心臓が有効な循環を維持できていない場合は心停止であることに留意する必要がある。通常、心拍と脈拍は一致するが、心臓が正常に活動していない場合、心臓は動いていても、有効な循環を維持できず、心拍と脈拍が一致しないことがあるので、心拍が測定できたとしても、脈が蝕知できなければ心停止と判断することになっている。

蘇生措置の手順

まず、院内の救急チーム制度がある病院であれば、救急チームをコールし、この制度がない病院であれば、主治医又は当直医を呼ぶ。これと共に、速やかに心臓マッサージを開始する。蘇生措置は、心肺蘇生措置ガイドラインに記載され、一般人向けの講習でも行われているような、基本的なものでよい。

本件事故当時の心肺蘇生措置ガイドライン(平成22年版)によれば、心停止の疑いのある人を見つけた場合、見つけたのが一般市民であっても医療従事者であっても、まず意識を確認し、意識がなければ周囲の人に知らせ、119番通報し(院内であれば他の医師・看護師に通報する)、呼吸がないか、異常な呼吸(死戦期呼吸)が認められれば、心停止と判断し、直ちに心臓マッサージを開始する。呼吸は、胸と腹部の動きを見て判断する。呼吸の確認に10秒以上の時間をかけないようにする。

医療従事者の場合は、呼吸確認時に気道確保を行う。脈の確認には技術と経験を要し、脈の有無で心停止の有無を判断するのは信頼性に欠けるため、市民救助者は、心停止確認のために脈の蝕知を行う必要はない。医療従事者であっても、蘇生措置に熟練していない場合は同様の対応で良く、脈の確認に10秒以上かけるべきでない。

 呼吸が認められる場合は、患者を観察しながら応援の到着を待ち、呼吸が認められない場合は直ちに心臓マッサージを開始する。蘇生措置(CRP)には、胸骨圧迫による心臓マッサージ、人工呼吸、AED装着による解析と電気ショックがあるが、まず、胸骨圧迫を開始する。




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