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 医療事故インフォメーション

高齢者の医療事故

以下は、高齢者に多い傷病ですが、高齢者の医療事故に関連する傷病(医療事故の契機となった傷病又は結果として生じた傷病)でもあります。

試しに、平成29年から31年現在までの間に、私が実際に基礎調査以上の業務をお引き受けした事案の件数を書き出してみたところ、実際にも、下記のように多くなっています。全て患者が60台後半以上の高齢で、カッコ内は、示談解決したか、勝訴判決を受けた事案です。

病院内転倒:4(1)  大腸がん:5  大腸内視鏡検査:1(1)  胃がん:2  脱水:2(1)                             

心筋梗塞:2(1)  脳梗塞:1(1)  肺血栓塞栓症・深部静脈血栓症:1(1)  

高齢者に転倒事故が多く、余命を悪化させる原因であること、大腸がんの発症が増大していること、がよく言われていますが、正に、それを裏付ける実態となっています。

なお、敗血症・誤嚥性肺炎は、様々な事故・傷病の最終段階として現れ、死因となることが多いため、カウントしていませんが、医療事故に関連する疾患としては最多です。

高齢者の場合、症状が出にくい、身体予備能力が低いため、病状が急速に悪化するなどの特徴から、死亡率が高く、死亡事故につながりやすいと同時に、医療機関側の予見可能性の難しい傾向があり、患者側の立証に苦労を要します。

レーシック難民

レーシック難民とは、レーシック手術の先駆者である吉田憲次医師の造語で、「レーシック手術後、目や体に何らかのトラブルが起こっているにもかかわらず、適切な治療を受けられずに行き場を失っている人達」を意味します。

私は、レーシック手術における医療事故訴訟が過去に起こされたことは知っていましたが、現在もなお、レーシック難民が多発していることは、最近、レーシック難民の方からご相談を受けるまで知りませんでした。

調べてみたところ、このような実情に関しては、吉田医師の著書(「ササッとわかる近視矯正手術レーシックで失敗しない本」、「近視、近視矯正手術を受ける前に」)等、多くの情報がありました。

近視矯正手術は、日本では、治療レーザーが許可された1998年から本格的に開始されました。アルカミド等の非吸収性フィラーの問題とは、治療方法が実用化されてから歴史が浅く、数十年先の長期予後・合併症が完全には判明していない点、自由診療であり、国の規制が及び難いため、技能やモラルに問題がある医療機関が存在し易い点、合併症が発生した場合に治療できる医療施設が少ない点などで、共通していると感じます。

他方で、実施自体に問題がある非吸収性フィラーの場合と違い、レーシック手術は、多くの医療施設で適切に実施され、有効性が実証されています。そのため、不幸にして被害を被った場合でも、直ちに医療側の過失があったと推認することはできず、患者側は、立証に多大な困難を強いられます。ネット情報を見ると、レーシック手術の技術力を宣伝する医療施設が多いのに対し、他の施設で合併症が生じた患者に向けて、治療や事実解明へのサポートを医療機関ほ殆ど見当たりません。

レーシック手術を標榜される眼科医は、手術を実施する以上、被害が生じた患者の救済にも力を入れて欲しいものです。

アルカミド事案の近況

平成30年9月大阪地裁で下記の事案を提訴した後の状況です。「どこに相談に行けばよいか分からなかった。一般の法律事務所や市役所の法律相談では、対応して貰えなかった。」という多数の方からのご相談が複数あり、一部の事案を受任しましたが、収束しつつあります。目下、受任した方々の早期解決に努力しています。

あさひ美容外科を提訴 平成30年9月

あさひ美容外科で「アルカミド」というフィラー(ゲル状の充填剤)を頬に注入する美容医療を受けた女性に感染症が発症し、アルカミドの存在により、治療困難となり、5か月かかって感染症は治療できたものの、頬に顕著な傷跡、口の運動障害、頬の感覚障害等の後遺症が残った事案です。

アルカミド、アクアミドなどの非吸収性フィラー(体内で吸収されず、存在し続ける)は、しわ取りなどの美容整形の効果が吸収性であるヒアルロン酸などに比べて長く続くとされれいますが、その反面、腫脹、硬結、感染症、血流障害等の合併症のリスクが高く、かつ、フィラーが存在し続けるため、リスクが長年続き、しかも、発症した場合の治療が困難となる傾向があるとされています。

国内外で上記のような合併症が報告され、国内では、少なくとも顔面には使用しない美容外科が多いのですが、利潤が高いため、あさひ美容外科等の一部の美容外科が、その危険性を説明しないまま使用を継続しており、非常に問題です。

美容医療の関係者からは、同様の被害は多発しているが、美容医療の特殊性から、被害を公にしたくないため、少額の和解で解決するケースが多いと聞いています。

具体的な情報をお持ちの方はお知らせ願います。

同種被害に遭われた方は、ご相談を承りますので、ご連絡下さい。

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