新着情報

 医療事故インフォメーション

2019年の取扱実績

2019年1月から9月までの時期の提訴、裁判外で和解、裁判上で和解、勝訴判決の状況です。敗訴判決はありません。

この期間の提訴事件:消化器1件、眼科1件、形成外科2件

2019年9月30日現在、訴訟中の事件:消化器3件、眼科1件、精神科・骨折1件、脳神経外科1件、形成外科1件

裁判外和解:消化器外科1件(大腸がん・縫合不全)

裁判上和解:4件

判決 腎臓内科1件、 脳神経外科1件(地裁判決→高裁で裁判上和解)

調査中・訴訟中を含むこの時期の主な取扱事案  大腸がん、大腸閉塞、胃がん、病院内転倒、シャイドレーガー症候群、透析、脊髄手術、レーシック手術、美容整形、歯根嚢胞(のうほう)、縫合不全

                                             

高齢者の医療事故

以下は、高齢者に多い傷病ですが、高齢者の医療事故に関連する傷病(医療事故の契機となった傷病又は結果として生じた傷病)でもあります。

試しに、平成29年から31年現在までの間に、私が実際に基礎調査以上の業務をお引き受けした事案の件数を書き出してみたところ、実際にも、下記のように多くなっています。全て患者が60台後半以上の高齢で、カッコ内は、示談解決したか、勝訴判決を受けた事案です。

病院内転倒:4(1)  大腸がん:5  大腸内視鏡検査:1(1)  胃がん:2  脱水:2(1)                             

心筋梗塞:2(1)  脳梗塞:1(1)  肺血栓塞栓症・深部静脈血栓症:1(1)  

高齢者に転倒事故が多く、余命を悪化させる原因であること、大腸がんの発症が増大していること、がよく言われていますが、正に、それを裏付ける実態となっています。

なお、敗血症・誤嚥性肺炎は、様々な事故・傷病の最終段階として現れ、死因となることが多いため、カウントしていませんが、医療事故に関連する疾患としては最多です。

高齢者の場合、症状が出にくい、身体予備能力が低いため、病状が急速に悪化するなどの特徴から、死亡率が高く、死亡事故につながりやすいと同時に、医療機関側の予見可能性の難しい傾向があり、患者側の立証に苦労を要します。

レーシック難民

レーシック難民とは、レーシック手術の先駆者である吉田憲次医師の造語で、「レーシック手術後、目や体に何らかのトラブルが起こっているにもかかわらず、適切な治療を受けられずに行き場を失っている人達」を意味します。

私は、レーシック手術における医療事故訴訟が過去に起こされたことは知っていましたが、現在もなお、レーシック難民が多発していることは、最近、レーシック難民の方からご相談を受けるまで知りませんでした。

調べてみたところ、このような実情に関しては、吉田医師の著書(「ササッとわかる近視矯正手術レーシックで失敗しない本」、「近視、近視矯正手術を受ける前に」)等、多くの情報がありました。

近視矯正手術は、日本では、治療レーザーが許可された1998年から本格的に開始されました。アルカミド等の非吸収性フィラーの問題とは、治療方法が実用化されてから歴史が浅く、数十年先の長期予後・合併症が完全には判明していない点、自由診療であり、国の規制が及び難いため、技能やモラルに問題がある医療機関が存在し易い点、合併症が発生した場合に治療できる医療施設が少ない点などで、共通していると感じます。

他方で、実施自体に問題がある非吸収性フィラーの場合と違い、レーシック手術は、多くの医療施設で適切に実施され、有効性が実証されています。そのため、不幸にして被害を被った場合でも、直ちに医療側の過失があったと推認することはできず、患者側は、立証に多大な困難を強いられます。ネット情報を見ると、レーシック手術の技術力を宣伝する医療施設が多いのに対し、他の施設で合併症が生じた患者に向けて、治療や事実解明へのサポートを医療機関ほ殆ど見当たりません。

レーシック手術を標榜される眼科医は、手術を実施する以上、被害が生じた患者の救済にも力を入れて欲しいものです。

TOP医療事故の基礎知識 医療事故の解決に要する費用と賠償額 医療事故解決の実例 Q&Aリンクサイトマップサイトポリシーお問い合わせ


Copyright(C)2014 大阪の医療事故(医療過誤)弁護士緑風法律事務所 All rights reserved